びーぐるな日々

2006年 04月 24日

いやしのブラームス

会社に勤めてすぐカラヤン/ベルリン・フィルのブラームス交響曲全集をゲット、中でも4番が最高のお気に入り。
同期入社でアマオケでホルンを吹いている男と気が合い、工場の独身寮で4番を聴かせたら「すごく良いよ!カラヤンがんばっているじゃん」と言ったのがうれしかった。

3年後本社転勤で毎日のように彼のフロアに遊びに行って無駄話をしながら「30迄にはいっぱしのビジネスマンになろうぜ」などと話したが、私は残念ながらずっと三流のまま。
頭脳明晰で仕事も抜群なのに機動隊に殴られた後遺症で突然意識が遠のくというハンディが彼の耐え難い苦悩だったが、普段はひょうきんでとても楽しい男だった。

その日もいつものように無駄話をしてそのまま外で昼食、別れ際に「それじゃあ、元気でな!」と彼が手を上げたので一瞬おや?と感じたが相変わらず面白いやつだと思った。
翌朝人事部から彼が東京駅で亡くなったと知らされた時はあまりの驚きに言葉を失った。

ブラームスの4番は東洋的諦観などとも言われるが、失意のどん底でも何とかがんばろうというイメージが感じられて、ピアノトリオ、ディーリアスのフロリダ組曲とともに挫折慣れの私にはこの上ない癒しである。

庭の石楠花
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勝手に生えてきたニラの収穫、完全無農薬!
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by biigle | 2006-04-24 13:12 | 古典音楽